ブレーキとアクセル

会社辞めました。
 
 
 
 
そんな風に書ければ良かったのですが、マイ上司にそう告げた途端、
その口から発せられた「いやいや勿体無いよ勿体無い」コールの勢いに押され、
結局部署異動レベルに落ち着いた次第でございます。
 
今にして思えば、とかくまあ勢いだけのコールだったもので、
こちらが頑なな態度を取っていれば希望が通ったかも分かりません。
「何これ以上人様に迷惑かけようとしてんの?いいからさっさと死ねよ」的な考えが、
真っ先に頭を過ぎるこの性格が憎い。「泣き寝入り」って言葉が今も昔も大好きです。
 
酷かった。仕事場の全環境が劣悪とは言わないし、実質そうは思っては無いけれど、
少なくとも上の人(notマイ上司)の立ち振る舞いは見ていられるものではなかった。
「業務支援なキミの目だからそう見えたのであって、本当は違うよ!全然違うよ!」的な
フォローも耳にはしたけど、到底信じられるはずもなく。
 
仕事の最中、ある一人を大声で叱責して「バカじゃないの?」と吐き捨てたり、
ある種の原始的行動(机を叩く等)で周囲の人を不快にさせていたり…。
別に俺の立場が変わろうが変わるまいが、その人に対する評価はおそらく全く覆らないのが悲しい。
社会人というか人として…、みたいな話を俺ですら考えてしまうレベル。
 
偶に「何そんなんで弱音吐いてるの?俺なんかもっと…」みたいな話をする人がいますが、
結局は感覚論であって、最初にその様子を見て異常だと思ったらそれは異常なんだと思います。
ずっとやっているし誰も何も言わないから、とかいう慣れの問題じゃなくて。
日常生活で頭目掛けて灰皿が飛んできますか?机叩いて会話する人がいらっしゃいますか?
あの「上は何をしても、何をやっても許される感」は本当に怖い。
 
 
ご推察の通り、上のような所謂「キツイこと」が身に降った事がトリガとなり、
改めて自分の周りを見渡した結果、ああこりゃ駄目だと悟り、上記の結果に至りました。
明日からは別職場。せめて何も怯えずに過ごしたいもの。
件の人のキーボードの打音にさえ苦しんでいた過去は早く忘れたい。いや、本当に。
 
その話が耳に入ったのでしょうか、件の人も俺に向かって、
「気にすること無いよ」とかいう、それは何の助言ですかっていうかお前が言うな馬鹿、
と思うぐらいのお言葉を頂いたのが印象深いです。
人は変わらない、ととある先輩に昔教えられましたが身をもって体験するとは。人生って怖い。
 
 
最後にはなるけど、所謂「強い」人、それも権力や地位を僅かながらでも持ってる人は、
頭の片隅にでもいい、俺みたいな「自分とは異なる」「弱い」人がいる事を覚えていて欲しい。
 
残念な結果になる前に。