友達になってください

一週間フレンズ。(1) (ガンガンコミックスJOKER)

一週間フレンズ。(1) (ガンガンコミックスJOKER)

私服姿がマジ小中学生。
 
仲が良い人との記憶が一週間でリセットされてしまう女の子(藤宮さん)と、
そんな女の子の後姿に惹かれ、友達になりたいと思った男の子(長谷くん)のお話。
この時点で甘くないストーリーな訳が無いんですが、中を開いてみれば予想以上でしたという。
 
かと言って、以前ここに書いた同じように甘い甘い「7時間目の音符」とかと比べると、
友達という関係の構築(まあ1週間で元に戻るわけなんだけど)からスタートしているので、
青少年の悩みとかとまどいとか過ちとか、ちょっと種類の違う甘さになっている感がします。
…それを「甘い」と表現するのが適切かどうかはさておき。
 
途中、記憶を留めるために長谷くんが藤宮さんに日記を書くことを薦めるくだりがあるのですが、
その行為自体を「友達となる過程を省いてしまっていた」って長谷くん自身が評しているのが面白いなあ、と。
結果として日記は文字媒体としてしか意味をなさず、記憶維持には効果が無かったのですが、
「あー駄目だったーはい次ー」ってならずにその意味とか考えとかに意識を向けている様子が好印象。
この少しずつ進んでいる様子が「甘い」んだろうね。そりゃ俺も読み終わったらお外の遠くを見つめるわ。
 
最後に長谷くんの友達も二人の間に絡んできて、さてどうなるかといったところ。お膳立ても大変だ。