裏面覗き

美少年ではあるけども
 
ブコメしてて実に良いね。
前作でも見せた、全体を包む柔らかい雰囲気や、登場人物の微細な心境描写が今作でも味わえそうで何よりです。
 
にしても小毬さんが物凄く可愛い。
全体的に大人しめなイメージで描かれているとは思うのですが、
作者さんの特色でしょう、作中に散りばめられた喜怒哀楽の豊かさを見てしまうと、
そう思うのも仕方ないってもの。この作者さんの表情表現は本当に良い。
こんな子の秘密を共有した上に、このあとお互いを意識して赤くなっちゃうような
甘酸っぱい関係になろうとしている主人公こと弾くんは、早く色々とアプローチすべいい加減口閉じてください。
 
小毬さんと対をなすヒロインさんも出てきて更に賑やかになることでしょう。
次巻が楽しみです。
空が灰色だから 1 (少年チャンピオン・コミックス)

空が灰色だから 1 (少年チャンピオン・コミックス)

今頃のこのこと手を出してみるテスト
 
読後に来る後味悪ーいお話がプッシュされているようにも思えますが、
結構な割合で笑いオチもあればほのぼのオチもあるし、
心をぎゅっとしてくるような感動するオチもあったりします。
 
そういう様々なお話に紛れて、
ふっと心が暗くなるようなお話を混ぜ込むところがニクイというか何というか。
心の準備もせずそれを読んでしまった日には。ダメージが大きくてそりゃ喘ぐわ。
暗さ一辺倒じゃなくて、感情の高低を生み出しているからこそ面白いのだなあ、
と当たり前のことを今更ながらに思ったりも。
 
地味にキャラが可愛いことも特徴だなあ、と思います。
基本1話完結のオムニバス形式でキャラクターはその場限りのご出演なのですが、
時には連続で出演するキャラクターもいらっしゃって、その中の一人、璃瑚奈さんが良い感じ。
身体が小さくてひたすら後ろ向きなネガティブ女子いいよね…、
っておっさんこと俺が誰もいない部屋で一人ごちるレベル。何でそうやって無意識にホラー開催するの。
 
1巻読んで気に入って、調子乗って最新刊(4巻)まで買ってきてしまった。
やるせなさが突出している「名乗る名もない」と「信じていた」と「きらら先生」、
普通にいい話な「こんなにたくさんの〜」と「手をつなごう」、
気に入った話は多数ありますが、特に好きなのは上に挙げたものかな。
次巻も是非心をざわつかせたく、その際はよろしくお願い致します。何だそれ。